わたしは、高校時代から協力隊に興味があった。それはバングラデシュでのスタディーツアーに参加したのがきっかけ。現地では協力隊活動を経て、大学生としてバングラに住み着いているお兄さんにお世話になった。それから、スタディーツアーの新聞記事を見て、「会いたい」と声をかけてくれた協力隊OBのおじさん(日本の田舎でのんびり暮らし)にも知り合った。

 でもなりたいとはあまり思わなかった。それは…バングラデシュでのたったの数日間の滞在でも、私の中では価値観がひっくり返され、頭の中はぐちゃぐちゃ。日本の文明社会が嫌になり、何がいいのか、何が正しいのか、
3ヶ月くらいおかしくなった

 そしてその頃、地元で行われた説明会に行ってみた。…思いっきり引いた。
「協力隊が終わって、もらった積立金で田舎に住んで、毎日ぼーっと過ごしている。現地のゆっくりした時間から抜けられず、
仕事をする気も起こらないし、しばらくこのままでいようと思う。」という間の抜けたお兄さん(いや、歳は若くてもありゃおっさんだったな;;)の言葉に思いっきり呆れた。一生懸命活動していた様子は微塵も見られなかった。そして、協力隊に対する興味は失せた。『日本社会に適応できない人現実逃避で行くんだ。でも戻ってきてもやっぱり何も変わることなく、結局社会に貢献することなくだら〜んと生きていくんだ。』と、思った。その後、協力隊に行っても、仕事内容が無かったり、仕事が嫌になったりして、ほとんど寝て過ごす人もいる という嫌な話も聞いた。
協力隊への道
その1☆協力隊との出会い